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【国連PKO(国際平和維持活動)への激励】 

国際平和協力隊
第15次司令部要員(兵站・航空運用)が出発

 
 
1月17日、隊友会は、国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に国際平和協力隊第15次司令部要員として1年間派遣される2名(吉永雅哉3等陸佐=兵站幕僚、鈴木若菜1等陸尉=航空運用幕僚)を激励した。
 UNMISSへは、施設部隊と司令部要員が、2012年から半年交代で毎回約350名が派遣されたが、2017年5月の施設部隊撤収後も司令部要員4名は引き続き派遣が継続されており、要員は1年勤務で2名づつの相互交代となっている。今回派遣される2名は、昨年8月に出国した永山高裕3等陸佐(情報幕僚)、鶴野康寛3等陸佐(施設幕僚)とともに、南スーダン共和国の首都ジュバにあるUNMISS司令部において勤務する予定。

国際平和協力隊
第15次司令部要員が出発

 
  令和5年8月9日、防衛省(市ヶ谷)において、国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に国際平和協力隊第15次司令部要員として1年間派遣される2名(永山高裕3等陸佐=情報幕僚、鶴野康寛3等陸佐=施設幕僚に、隊友会を代表して山本康正公益課長から激励品を手交した。
 UNMISSへは、施設部隊と司令部要員が、2012年から半年交代で毎回約350名が派遣されたが、2017年5月の施設部隊撤収後も司令部要員4名は引き続き派遣が継続されており、要員は1年勤務で2名ずつの相互交代となっている。今回派遣された2名は、1月に出国した野呂瀨敬子3等陸佐、藤原大樹1等陸尉とともに、南スーダン共和国の首都ジュバにあるUNMISS司令部において勤務する。

右から永山3佐、鶴野3佐

南スーダンの首都ジュバ(google map)


現場で語り継がれる日本のエピソード

 国連南スーダン共和国ミッション 13次司令部要員 施設幕僚 3等陸佐 有薗 光代 

 
 私は、UNMISS施設幕僚として、令和3年8月から南スーダン共和国に1年間派遣される機会を得ました。日本は2012年から2017年の間、当地に施設部隊を派遣していましたが、私が今回の派遣で身に沁みて感じたことは、諸先輩方が積み重ねてきた日の丸の実績と信頼です。今年はPKO法制定から30周年ということもあり、今回はUNMISSの現場で未だに語り継がれている日本のエピソードを幾つか紹介します。
 まず、UNMISSの施設課のオフィスエリアに足を踏み入れると、入口におかれた「信」「仁」「和」と書かれた3つの石碑が迎えてくれます。これは、UNMISSに対する日本の施設部隊の貢献に感謝を表するため、UNMISS高官が、当時の日本隊撤収後の宿営地に残されていた石を運ばせ整備したものです。現在、6カ国から陸軍工兵部隊が派遣されているのにもかかわらず、既に撤収した日本隊の石碑がオフィスエリアの玄関に置かれているわけです。一緒に勤務した同僚は口を揃えて、日本隊の高い作業規律や品質管理、そして現地住民からクレームが一切入らない仕事ぶりは、他国の工兵部隊の良い手本であり、レジェンドだ!と誇らしげに教えてくれました。
 私は、2013年に施設部隊の広報幹部として派遣されており、地域の人々から「排水を考慮した日本隊の道路整備が、家の中まで流れ込んでいた雨水を防いで住居環境を改善した」との声を直接聞いていました。その排水溝は約10年経過した今でも機能を果たしており、他の道路に比して捨てられているゴミが少ないこともわかりました。日本隊の宿営地を引き継いだタイ工兵隊からは、「コンテナが一直線に整然と立ち並ぶ、日本の宿営地を引き継げてラッキーだった」と言われました。そのタイ工兵隊は、日本隊から受け継いだ宿営地を自ら耕し、野菜や植物を育て、今では環境に配慮した緑豊かで美しい宿営地へ進化させています。
 私の職務も、歴代先輩の実績を継承するような重要なものでした。文民チーフを直接補佐し、世界中から派遣されてくる施設幕僚(軍人)の受け入れや導入教育を担当しつつ、6カ国の陸軍工兵部隊(インド、パキスタン、中国、韓国等)を運用して、南スーダン全土の道路整備(約2600㎞)を主管するポストでした。途中、地方での治安情勢の悪化による工事中断、気候変動による洪水被害、地雷の存在等、工事を監督する上で大変な要素は数多くありましたが、未整備だった道路が開通することで、食料や医薬品の流通が促進され、また、パトロール部隊の機動力が向上することで治安は改善し、人的交流が活性化されることを目の当たりにしました。つまり、PKOにおいて、道路整備は平和構築の土台であり、復興の程度を測る一つのバロメーターでもあることを学びました。最後になりますが、道路という諸先輩方が黙々と流した汗の軌跡が、同国の平和と安定に結実する日を心から祈っています。 

オフィスエリア玄関の日本隊石碑

派遣メンバーと共に


国際平和協力隊
第14次司令部要員(兵站、航空運用)が出発

 
 国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に国際平和協力隊第14次司令部要員として1年間派遣される2名(野呂瀬敬子3等陸佐=兵站幕僚、藤原大樹1等陸尉=航空運用幕僚)に、1221日、藤井事務局長から激励品を手交した。
 UNMISSへは、司令部要員が2011年から、施設部隊が2012年から半年交代で毎回約350名が派遣されたが、2017年5月の施設部隊撤収後も司令部要員4名の派遣は引き続き継続されており、要員は1年勤務で2名づつの相互交代となっている。 今回派遣される2名は、1月末に出国し、昨年8月に出国した神林3佐と髙橋3佐とともに、南スーダン共和国の首都ジュバにあるUNMISS司令部において勤務する予定。
 

野呂瀬3佐に激励品を手交する藤井事務局長
(右は藤原1尉)

国際平和協力隊第
14次司令部要員(情報、施設)が出発

 
 8月2日、防衛省(市ヶ谷)において、国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に国際平和協力隊第14次司令部要員として1年間派遣される2名(神林悟3等陸佐=情報幕僚、髙橋宏宗3等陸佐=施設幕僚)に、隊友会を代表して太田牧哉理事から激励品を手交した。
 UNMISSへは、施設部隊と司令部要員が、2012年から半年交代で毎回約350名が派遣されたが、2017年5月の施設部隊撤収後も司令部要員4名は引き続き派遣が継続されており、要員は1年勤務で2名ずつの相互交代となっている。今回派遣された2名は、1月に出国した森克人3等陸佐、田原快1等陸尉とともに、南スーダン共和国の首都ジュバにあるUNMISS司令部において勤務する。
 

派遣隊員に激励品を手交する太田理事(中央左から神林3佐、髙橋3佐)

国際平和協力隊
国連南スーダン共和国ミッション司令部派遣要員からのお礼状

 
 
 国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に国際平和協力隊第13次司令部要員の陸上自衛官2名(有薗3佐(施設幕僚)、原田1尉(情報幕僚))より届いたお礼状です。
  

 

  お礼状の中で紹介されている、隊友会事務局山本公益課長が贈ったイラストも紹介します。


国際平和協力隊
第13次司令部要員が出発

 
 令和3年1223日、国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に国際平和協力隊第13次司令部要員として1年間派遣される2名(田原快1等陸尉=兵站幕僚、森克人1等陸尉=航空運用幕僚)に藤井事務局長から激励品を手交した。
 UNMISSへは、施設部隊と司令部要員が、2012年から半年交代で毎回約350名が派遣されたが、2017年5月の施設部隊撤収後も司令部要員4名は引き続き派遣が継続されており、要員は1年勤務で2名づつの相互交代となっている。今回派遣される2名は、1月末に出国し、昨年8月に出国した有薗3佐と原田1尉とともに、南スーダン共和国の首都ジュバにあるUNMISS司令部において勤務する予定(階級はいずれも当時)。
 

田原1尉に激励品を手交する藤井事務局長(右は森1尉)

国際平和協力隊
第13次司令部要員が出発

 
 令和3年8月3日、国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に国際平和協力隊第13次司令部要員として1年間派遣される2名(有薗光代3等陸佐=施設幕僚、原田寿幸1等陸尉=情報幕僚)に山本公益課長から激励品を手交した。
 UNMISSへは、施設部隊と司令部要員が、2012年から半年交代で毎回約350名が派遣されたが、2017年5月の施設部隊撤収後も司令部要員4名は引き続き派遣が継続されており、要員は1年勤務で2名づつの相互交代となっている。今回派遣された2名は、8月28日に出国し、南スーダン共和国の首都ジュバにあるUNMISS司令部において勤務している。
 

左から山本公益課長、有薗3佐、原田1尉

UNMISS司令部要員から届いたお礼状

 
公益社団法人隊友会
理事長 折木 良一 様
 
拝啓
 新緑の候、公益社団法人隊友会の皆様におかれましてはますますご清栄の事とお喜び申し上げます。
 さて、この度はお心尽くしの品を頂きありがとうございました。丁度、日本の味、また日本の書籍を恋しく思っていたところでした。早速、司令部要員みなで頂戴いたしました。書籍についても余暇を活用し楽しんでいます。
 私達2名がここ南スーダン共和国に到着してから、早3ヶ月が過ぎ、多様性溢れる職場において日々、付与された任務の達成に邁進しております。時折、文化の違い、言語による障害が立ちはだかることもありますが、日本人らしさを発揮し、組織の一員としてその原動力かつ潤滑油たるべく謙虚、誠実、献身の姿勢を堅持して職務に取り組んでいます。こういった国外での任務に専念できるのも隊友会皆様の大規模災害時における隊員家族の安否確認支援協力活動等多岐にわたる本邦でのまた本邦からのご支援のお陰であると感謝しています。
 本邦におかれましても新型コロナウィルスワクチンの接種が始まったものの、報道を見る限りではまだまだ予断の許さない状況が継続していると認識しています。隊友会の皆様におかれましても何卒ご自愛ください。
 なお、私達の写真を添付しておりますので、ご一瞥いただければ幸甚です。

敬具
令和3年5月吉日
 
国際連合南スーダン共和国ミッション(UNMISS)
国際平和協力隊第12次司令部要員
兵站幕僚要員 3等陸佐 中村 美雄
航空運用幕僚要員 3等陸佐 金塚 友成

中村3佐(最右翼)担当のカンボジア憲兵隊の部隊業務評価実施時の写真

金塚3佐の航空運用当直上番中の写真


第12次 国連南スーダン共和国ミッション司令部派遣要員が出発

 
令和2 年12 21 日、三ッ林裕巳内閣府副大臣、宇都隆史外務副大臣及び松川るい防衛大臣政務官の出席の下、国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に国際平和協力隊第12 次司令部要員として1年間派遣される2名(中村美雄3等陸佐(兵站幕僚)、金塚友成3等陸佐(航空運用幕僚))の出発式が内閣府にて行われ、三ッ林内閣府副大臣及び松川政務官から、我が国を代表して国際平和協力に貢献する両名に対し、激励の言葉があった。
  今次派遣に際しては、新型コロナウイルス禍の状況に鑑み、派遣要員は出発式後、出国まで隔離状態とされた。激励品は、後日発送した。
  なお、2名は1月23 日に出国し、24 日から勤務を開始している。
  

 
内閣府で行われた出発式 左 松川政務官 右手前から金塚3佐、中村3佐(内閣府提供)

国連南スーダン共和国ミッション司令部派遣要員からのお礼状

 
 
 国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に国際平和協力隊第12次司令部要員の陸上自衛官2名(赤塚喜与3等陸佐(施設幕僚)、菅野美怜3等陸佐(情報幕僚))より届いたお礼状です。
  

 

 


国際平和協力隊第12次司令部要員が出発

 令和2年8月5日(水曜日)、大塚拓内閣府副大臣、渡辺孝一防衛大臣政務官及び中山展宏外務大臣政務官の出席の下、国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に国際平和協力隊第12次司令部要員として1年間派遣される2名の隊員(赤塚喜与3等陸佐(施設幕僚)、菅野美怜3等陸佐(情報幕僚))の出発式が内閣府にて行われた。
今次派遣に際しては、新型コロナウイルス禍の状況に鑑み、出発式後は派遣要員が出国まで隔離状態とされたことから、出国前の激励は行わず、後日、激励品を発送した。
 

内閣府で 85日に行われた出発式での記念撮影。
左から渡辺防衛大臣政務官、赤塚3等陸佐、大塚内閣府副大臣、菅野3等陸佐、中山外務大臣政務官(出展:内閣府ホームページ)

国連南スーダン共和国ミッション司令部派遣要員からのお礼状

 
 
 国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に国際平和協力隊司令部要員の陸上自衛官4名(山之内3等陸佐(兵站幕僚)、佐藤3等陸佐(施設幕僚)、髙橋3等陸佐(情報幕僚)、中林1等陸尉(航空運用幕僚))より届いたお礼状です。
  

 

 


UNMISS派遣後の雑感

 

陸上総隊司令部運用部付
3等陸佐 宮本 綾子

 私は、UNMISS兵站幕僚として1年間南スーダン共和国に派遣をされました。派遣前には多少の不安はありましたが、隊友会を初め、本邦の皆様からのご支援を賜り、約1年間の任務を完遂することができました。現地の気候は、乾季と雨季に分かれ、乾季は、雲ひとつない快晴が毎日続き、大変暑く埃っぽくも気持ちのいい日が続きます。雨季は、あっという間に雲が立ち込め大雨により道路の冠水や洪水が起こる気候でした。我々は、雨季になると道路が荒廃してしまい補給が脆弱になるため、戦々恐々としますが、南スーダンの人々は、雨季は涼しいため、過ごしやすいと言います。
 兵站幕僚は、軍事部門に対する兵站支援の監督及び軍事部門司令官の兵站的見地からの助言機能を担う軍事部門司令部第4部に配置されています。調整相手は、兵站業務を直接行う部署と隷下部隊のセクター司令部で、オペレーションにおける兵站の重要性を肌で感じることができました。多くの国連職員は、日本の南スーダン施設隊が派遣されていた時期のことを覚えていて、「日本の部隊は非常に統制が取れた、優秀な人たちが集まっている部隊だった。食事がおいしく部隊訪問が楽しみだった。本当にいい部隊だった。」と声をかけてくれました。南スーダン施設隊の宿営地は、現在タイ王国工兵隊が使用し、残りの一部は、部隊交代をする部隊が一時的に宿営する場所として使用されています。そのエリアは「ジャパニーズオールドキャンプ」と呼ばれ、今でもジュバの国連施設には日本の名前が残っています。
 人種、宗教、文化が異なる人たちと語学の壁を感じながら、リーダーシップを取り、積極的に業務をすることができたのは、日本の代表として派遣をされていることの意義やこれまで築き上げられた日本人に対する信頼の継承を意識することができたからと思います。日本が現在派遣している唯一のPKOに参加するという機会を与えていただいたことに感謝しています。
  

(ミッション支援部関係者との調整会議参加風景)

国連南スーダン共和国ミッション司令部派遣要員からのお礼状

 
  国連南スーダン共和国ミッション司令部要員の陸上自衛官2
3等陸佐宮本綾子・兵站幕僚、1等陸尉中島大貴)が陸上総隊司令部の担当幕僚と共に、隊友会本部事務局に帰国挨拶に訪れました。
 その際、お礼状と集合写真を頂きましたので、併せてご紹介します。
  


国連南スーダン共和国ミッション司令部派遣要員を激励

  令和元年1219日(木曜日)、国連南スーダン共和国ミッション司令部要員の陸上自衛官2名(3等陸佐山之内祐希・兵站幕僚、1等陸尉中林由貴・航空運用幕僚:陸上総隊司令部所属)に植木事務局長より激励品を手交した。
派遣要員の2名は、令和218日(水曜日)に出国し、派遣先で前任者と交代して、1年間勤務する予定である。
 


 国際平和協力隊第11次司令部要員を激励

 令和元年620日(木曜日)、国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に国際平和協力隊第11次司令部要員として1年間派遣される2名の隊員(髙橋忍1等陸尉(情報幕僚)、佐藤応百(かずと)1等陸尉(施設幕僚))に対して植木本部事務局長から激励品(目録)を手交し、激励した。
 UNMISS活動期間は、本年3月15日の国連の安全保障理事会において2020年(令和2年)3月15日まで1年間延長する安保理決議が採択されており、司令部要員の派遣期間も令和2年5月31日まで1年間延長されている。
 


 国連南スーダン共和国ミッション司令部派遣要員を激励

  平成301219日(水曜日)、国連南スーダン共和国ミッション司令部要員の陸上自衛官2名(3等陸佐宮本綾子・兵站幕僚、1等陸尉中島大貴・航空幕僚:陸上総隊司令部所属)に植木事務局長より激励品を手交した。
派遣要員の2名は、平成3117日(月曜日)に出国し、派遣先で1年間勤務する予定である。