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提言・刊行

令和2年度政策提言書の防衛省への提出

 
 隊友会は、「国民と自衛隊とのかけ橋」として、国民の防衛意識の高揚や国の防衛・防災施策等への協力に関する各種活動を実施しています。
 これら活動の一環として防衛環境の改善・防衛基盤の育成発展に寄与する防衛諸政策のあり方などに関する「政策提言書」を毎年、防衛省に提出するとともに国会議員や各界有識者などに送付しています。作成は、昨年に引き続き偕行社、水交会、つばさ会を合わせた4団体合同であり、より深く幅広い提言書となっています。

【岸防衛大臣へ説明、提出】
 
隊友会の折木良一理事長、偕行社の火箱芳文理事、水交会の杉本正彦理事長、つばさ会の古賀久夫専務理事は11月18日、岸信夫防衛大臣に対し、令和2年度政策提言書を提出しました。
増田隊友会常務理事が概要を説明した後、折木理事長が、短期的なもの、中長期的なものを含め、大綱に沿って提言させて頂いており、本年の重点項目は、「グレーゾーン事態における新たな権限を自衛隊に付与する法的枠組み」及び「平時及び有事における元自衛隊員の有効活用」である旨説明しました。
これに対し、岸大臣は「短期的なものから中長期的ものまでを、幅広い分野にわたり提言して貰いありがたい。しっかりと検討して、取り組むべき所は取り組んで行きたい」と述べました。また、人的基盤の充実では、「高度な技術を持つ人材の確保が重要であり、退職自衛隊員の活用も重要と考えている。現在も募集等について協力をして貰っているが、引き続き協力をお願いする。」と述べました。
 

岸防衛大臣(左から5人目)へ政策提言書を手交する折木隊友会理事長
 

【島田事務次官・岩本審議官(人事教育局長代理)に対する説明】

 

岸防衛大臣への報告に先立ち、4団体代表は島田和久事務次官(11月17日)及び岩元達弘審議官(人教局長代理)(11月12日)を訪問し、重岡隊友会常務執行役が説明を実施しました。
 島田事務次官は「長い経験に基づく検討であり、提言は非常に重いものであると思う。広範多岐にわたる提言であり、国の防衛を担う責任を持つ者としてしっかり受け止めて行きたいと思う」と述べました。
日米同盟及び安全保障協力の強化については、「『日米同盟が基軸であるが、自衛隊による我が国防衛が根幹である』と大綱に初めて記述した。また、これまでの防衛力整備という言葉ではなく『防衛力の強化』と明言した。予算的にはまだ十分ではないが、予算増に努力しており、補正での予算確保にも努力している。個別に申し上げれば、ミサイルの長射程化は必須と考えており、IAMD(統合防空ミサイル防衛)や宇宙、サイバー、電磁波領域の整備にも尽力していく」。「一部に陸を減らして海・空を増員すべきであるとの議論はあるが、私はそのようには思わない。若い人を、安全保障のみならず災害対処の分野でもきちんと運用することが重要である。陸自を減らすことは地域の力を減らすことになる。陸自がしっかり存在することが国の危機管理の基盤であると思う」と述べました。
元自衛官の有効活用については、「経済界は、協調性のある人、組織人としてしっかりやれる人を求めている。これは自衛官にそのまま当てはまる資質であり、『自衛隊新卒』という言葉を使って宣伝している。自衛隊OBの活用とその処遇は募集にもつながる。奨学金制度も来年度から始まるが、若い人がしっかりと活躍できる仕組みを考えて行きたいと思う」と述べました。
岩元審議官は「細部にわたる議論があったと承知している。良く検討させていただき、しっかりと、できる所から取り組んで行きたい」と述べました。

 
島田事務次官(中央)へ政策提言書を手交する折木隊友会理事長
 
政策提言の説明を受ける岩本審議官(人事教育局長代理 奥右側)

【4幕僚長への説明】
 
 12月4日、4団体の代表が統幕第1大会議室に訪問し、一堂に会した山崎幸二統合幕僚長、湯浅悟郎陸上幕僚長、山村浩海上幕僚長及び井筒俊司航空幕僚長へ政策提言書を説明しました。
 重岡隊友会常務執行役の説明後、折木隊友会理事長が「中長期的なこと、大綱に関することに新型コロナウィルスへの対応を加えてまとめました。大臣、事務次官、人事教育局長、自民党の政調会長及び幹事長代行に説明を済ませ、来週には公明党3役に説明する予定になっています。重点項目にも取り上げました元自衛隊員の活用について、陸・海・空幕僚長には会勢拡大のお願い時にも話をしています。(元自衛隊員の活用については)人事教育局長等と勉強会をやっていますが人教サイドでは限界があります。現役が少ない中で任務を遂行していくために、OBを戦力化していくことについて組織的に検討していただきたい。防衛サイドにおいても、元自衛隊員をどう使うか議論していただきたい。各正面でOBを活用する小さな業務を積み上げても戦力化にはならない。組織的に検討することをお願いする。」と要望すると、山崎統幕長は、「日頃からご支援、ご協力をいただきありがとうございます。大所高所から提言をいただきました。OBならではの意見をいただいたと思っています。提言には我々の思いが全て入っているので、これが実現できるように頑張っていきたい。」と応じました。
 

右から齊藤つばさ会会長から井筒空幕長へ、奥村偕行社専務理事から湯浅陸幕長へ、折木隊友会理事長から山崎統幕長へ、杉本水交会理事長から山村海幕長へ政策提言書を手交

 

与党幹部へ説明】

 
 なお、自民党及び公明党にも政策提言書を説明していますが、細部については「隊友」に掲載します。
 

野田自民党幹事長代行(左から4人目)へ政策提言書を手交する折木隊友会理事長
下村政調会長(中央)へ政策提言書を手交する増田隊友会常務理事
山口公明党代表(左から5人目)へ政策提言書を手交する折木隊友会理事長
 
提出した政策提言の細部は「令和2年度政策提言書 」のとおりです。
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