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提言・刊行

令和3年度政策提言書の防衛省への提出

 
 隊友会は、「国民と自衛隊とのかけ橋」として、国民の防衛意識の高揚や国の防衛・防災施策等への協力に関する各種活動の一環として防衛環境の改善・防衛基盤の育成発展に寄与する防衛諸政策のあり方などに関する「政策提言書」を昭和47年から毎年、防衛省に提出するとともに国会議員や各界有識者などに送付しています。
 平成28年度から偕行社、水交会及びつばさ会が加わり4団体合同で作成し、より深く幅広い提言書となっています。
 
 令和3年度の重点施策は以下のとおりです。提出した政策提言の全文は「令和3年度政策提言書 」のとおりです。
 なお、概要は隊友新聞令和3年12月号の特別版に掲載しています
 

重点施策

①国家としての危機管理体制の強化

②警戒監視の任務化及び海上警備行動時の権限強化

③「日米首脳共同声明」の具体化 

④着実な防衛力の整備と防衛費の増額 

⑤平時及び有事における元自衛隊員の有効活用 

⑥公務員の定年延長に伴う再就職支援強化等 

⑦セキュリティー基準への対応及び防衛産業への支援

【岸防衛大臣へ説明、提出】

 折木良一隊友会理事長、火箱芳文偕行社理事、河野克俊水交会副理事長、齊藤治和つばさ会会長は、1119日、岸信夫防衛大臣に対し、令和3年度政策提言書を提出しました。
 折木理事長挨拶の後、増田常務理事が概要を説明し、その後、火箱偕行社理事が「特に陸自の作戦基本部隊の火力と機動力の強化」を、河野水交会副理事長が「出番の多い海上自衛隊の強化」を、齊藤つばさ会会長が「ハイテクウェポンのみならず、AWACSなどの改修についてもセキュリティ施策の反映」を、と意見を述べ、最後に折木理事長が「来年にかけて国家安全保障戦略、大綱、中期の検討がなされることから、今回、提言させて頂いたことを我々の要望として受け止めて頂ければと思います」とまとめました。
 これに対し岸大臣は、「4団体の皆様には、日頃から災害派遣、国際平和協力活動等にあたる隊員、或いは入隊予定者への温かい激励を頂いていることに対し感謝申し上げます」と謝意を述べ、最後に、「岸田総理から国家安全保障戦略、大綱、中期の改正と防衛力の強化に努力すべきなどの指示を受けており、防衛力強化を加速していくため、あらゆる選択肢を議論していく予定であり、まさに来年は勝負の年になります。国民の理解を得るため、是非、各団体におかれましても、防衛省と一体となって活動して頂きますようよろしくお願いします」と述べました。

岸防衛大臣へ政策提言書を手交する折木理事長
岸大臣に説明をする折木理事長
 

島田事務次官及び川崎人事教育局長に説明

 

 岸大臣への提出に先立ち、4団体代表は島田和久事務次官(1117日)及び川崎方啓人教局長(1116)を訪問しました。
 折木理事長の挨拶、佐藤常務執行役による説明終了後、島田事務次官は「そうそうたる方々の長い経験に基づく検討の提言であり、防衛省として、この提言は非常に重いものであると思う。広範多岐にわたる提言であり、国の防衛を担う責任を持つ者として、しっかり受け止めて行きたいと思う」と述べました。
 また、川崎人教局長に対する説明時には、各団体代表者は重点項目等について、それぞれ補足的説明を実施しました。
 火箱偕行社理事は、重点項目④について「特に陸上戦力に関して、大規模な陸上兵力を動員した事態への備えは、22大綱から記述され約10年が経過しました。この間、陸上自衛隊の火力と機動力が予算の上限によって落ちてきています。情勢の変化に対応し作戦基本部隊の戦う手段としての火力と機動力の強化をお願いしたい」、杉本水交会理事長は、重点項目②について、「尖閣情勢は緊迫化しており、海上保安庁と海上自衛隊の連携が益々重要になっています。海上保安庁と海上自衛隊の連携要領は、ネガティブリスト方式のROEにおいても認識を統一し、事態をコントロールできる体制の整備をお願いしたい」、武藤つばさ会理事は、「重点項目でありませんが、隊員の処遇改善で離島及び過疎地域等で勤務する隊員に対する処遇の総合的な見直しをお願いしたい」と述べました。
 折木理事長は重点項目⑤について、「元自衛隊OBの有効活用等は勉強会を通じて具体的な施策を提言しており、引き続き勉強会もお願いしたい」と述べ、最後に「今後、国家安全保障戦略、中期等の見直しもあることから、提言書内容の具現化をお願いする」とまとめました。
 川崎人教局長は、「忙しい中、まとめて頂いてありがとうございます。あらためて提言書を見て、網羅的に知見が書かれており非常に勉強になりました」と述べ、具体的な人事施策についての所見等を述べました。

島田事務次官へ政策提言書を手交する折木理事長
(左から杉本水交会理事長、中川偕行社安全保障委員会事務局長、折木理事長、島田事務次官、齊藤つばさ会会長、増田常務理事、佐藤常務執行役、荒木常務執行役、藤井事務局長)
川崎人教局長へ政策提言書を手交する折木理事長
(左から藤井事務局長、佐藤常務執行役、増田常務理事、武藤つばさ会理事、折木理事長、川崎人教局長、火箱偕行社理事、杉本水交会理事長、木常務執行役)

4幕僚長及び与党幹部に説明
 岸大臣に提出後の12月6日に4幕僚長に対し、10日に梶山弘志自民党幹事長代行に、13日に福田達夫自民党総務会長及び高市早苗自民党政調会長に対し、それぞれ令和3年度政策提言書を折木理事長から手交し、重点事項を主に説明を実施しました。また、17日には山口那津男公明党代表及び外交、安全保障部会の議員に対し、手交・説明を実施しました。
 来年には「国家安全保障戦略」や「防衛計画の大綱」、「中期防衛力整備計画」の見直しが行われることになっている事もあり、各幕僚長、各与党幹部ともに関心が高く、充実した説明懇談となりました。

 
4幕長への説明後の意見交換
梶山自民党幹事長代行へ手交
(左から佐藤常務執行役、増田常務理事、齊藤つばさ会会長、河村水交会常務理事、梶山自民党幹事長代行、折木理事長、中川偕行社評議委員、荒木常務理事)
福田自民党総務会長へ手交
(左から増田常務理事、齊藤つばさ会会長、火箱偕行社理事、福田自民党総務会長、折木理事長、村川水交会専務理事、荒木常務執行役、藤井事務局長)
高市政調会長へ手交
(左から増田常務理事、村川水交会専務理事、齊藤つばさ会会長、高市自民党政調会長、折木理事長、火箱偕行社理事、木常務執行役、藤井事務局長)
山口公明党代表へ手交
(左から吉田公明党安全保障部会長代理・外交部会長代理、三浦公明党外交部会長、石川公明党安全保障部会長、佐藤公明党外交安全保障調査会長、山口公明党代表、折木理事長、武藤つばさ会理事、菊地水交会研究委員、増田常務理事、佐藤常務執行役、藤井事務局長)
提出した政策提言の細部は「令和3年度政策提言書 」のとおりです。
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