硫黄島フォローアップ調査に参加して

硫黄島フォローアップ調査に参加して

令和3年10月4日から同月19日までの期間硫黄島における調査に参加した。

調査内容は、エリア(180m×180m)内の地表を目視及び壕内部調査です。今回は、9エリア

調査編成は、団員4名(硫黄島協会×1、遺族会×1)厚生労働省×2、業者×4、陸自化防×2の合計12名で行動しました。

しかし、陸自化学防護隊は、収集団が派遣されている時は、収集箇所の壕内測定が終了後合流します。

調査要領は、戦後76年以上経過し国の遺骨集收事業が始まったのが昭和27年で今は生存者も居なくなり地形も変化している中で困難を極めます。

過去に収集完了されたエリアをもう一度GPS座標、内部の絵及びデジタルカメラで記録していきます。過去の収集場所の記録が残っている所は良いのですが残っていない所は初期データを入力していきます。

現地業者に過去に収集完了したエリア内の植生を刈払いして頂き「踏査」する及び壕内は行ける所まで入り壕底が出ているか落盤等で新たな壕は無いかです。

島内は米軍が蒔いたギンネムや棘の有る植物及び保護エリアと入り乱れ前進すること事態が大変です。壕調査では、陸自化学防護隊の隊員が「地熱・有毒ガス・酸素濃度」を測定し安全確認後に団員が調査に入ります。

危険な生物は蜂、蟻、サソリ及びムカデです。今回も団員2名が刺され噛まれました。蜂は、内地の足長蜂より小さく准尉蜂と呼ばれています。蟻は、1mm程の小さな体ですが動きが早く集団で噛みに来ます。サソリは3Cm程の大きさです刺されても痛いで終わりです。ムカデは15Cm程でかなり痛いです。

収集完了エリアを地図に起こすと私が現役時代に防御戦闘訓練していた作戦図と変わらない事に気づきます。

硫黄島でも斜射・側射・背射を追求した陣地配置や反射面陣地です。

癒されます。部屋にはペットが住んでいます。ヤモリ(カベチョロ)です毎朝ベットの頭周辺天井で挨拶をしてくれる可愛い友達です。

最後に、協力頂いた陸自化学防護隊員に感謝を申し上げます。

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