比治山陸軍墓地清掃奉仕

広島県隊友会は、3月12日、比治山陸軍墓地(広島市南区比治山公園内)において、清掃奉仕活動を実施いたしました。

毎年3月に実施されるこの清掃奉仕活動は、ここ数年、コロナ禍の影響もあり比較的小規模ながらも、慰霊の意を込め絶やさず実施されてきました。
本年度は、コロナ禍が落ち着きを見せていることもあり、参加総員102名(隊友会・寺尾会長以下38名、修親会・松永第13旅団長以下33名、曹友会・20名、自衛隊家族会・8名、偕行会・2名、戦没学徒慰霊祭実行委員会・1名)と多数の参加を得て、清々と実施され、尊崇の念をもって慰霊の誠が捧げられました。

 

比治山陸軍墓地は、明治5年(1872年)、広島鎮台の設置(1873年)に先立って、比治山南部の約2500坪~約2800坪が陸軍墓地として指定されました。その後、昭和16年(1941年)の陸軍省達(合葬方式への変更)により昭和19年(1944年)工事開始、しかし昭和20年(1945年)終戦により工事が中断、同年の枕崎台風や大雨により、墓石や遺骨が流される等の被害を受けました。また、ABCC(現・放射線影響研究所)の建設による移設等、幾多の困難に直面しましたが、有志の多大な尽力により、現在地に再建・再整備され、昭和36年(1961年)広島市へ寄贈されました。平成31年(2019年)までに広島市により整備され、現在の姿になりました。

ここには、西南戦争から第二次大戦までの、約3500基の墓石が並び、約4500柱の英霊が眠っておられます。

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