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第44回防衛セミナー盛会裏に終了!

開講挨拶する先崎理事長
 隊友会は、平成29年度中央防衛セミナーを自衛隊家族会、日本郷友連盟、自衛隊援護協会、防衛弘済会の協賛、防衛省の後援により10月5日(木)、東京都新宿区の損害保険ジャパン日本興亜(株)本社ビル2階大講堂において、開催しました。
 今回は、「混迷を深める世界情勢と我が国の選択」をテーマに、富士通システム統合研究所安全保障研究所長渡辺悦和講師(元東部方面隊総監)が「米中安全保障関係と日本の選択」、日本経済新聞社上級論説委員兼編集委員の池田元博講師が「プーチンのロシア~米ロ、中ロの関係を中心に」との演題で講演し、約130人の方に聴講していただきました。



 大統領就任前後の米国情勢を現地で見てきた渡辺悦和講師は、トランプ米国大統領には首尾一貫した安全保障政策がなく、9月に発表した安全保障政策「力による平和」も、その達成が困難になって来ている。対する習近平中国国家主席は、毛沢東を崇拝し、強い反日感情を持っており、2023年以降も最高権力者として君臨する可能性がある。習主席の目標は、「中華民族の偉大な復興」であり、その達成に不可欠な人民解放軍は、急激に近代化を進めており、もはや二流三流の軍隊と評価すべきではなく、客観的に評価すべき存在である。人民解放軍の急速な戦力増強は日本の脅威であり、日本は日米同盟を引き続き重視しつつ、過度の対米依存から脱却して強靭な国家、自立する国家を目指すことが急務であると述べました。

 池田元博講師は、モスクワ特派員時代の経験を踏まえ、プーチン大統領は、「独裁者・皇帝VS復活の立役者・強い指導者」との背反するイメージを持つが、「大国ロシアの復活」を目標としており、2018年以降も続投するなら、「大国意識」を鼓舞する風潮が一段と強まるとみられる。ロシアのクリミア併合やウクライナ頭部への軍事侵攻も尾を引き、米ロ間の新冷戦は長期化する可能性がある。露中関係は蜜月関係にあるが、安保協力は両国がそれぞれの利益を追求するご都合主義であり、ロシアには、過度の中国依存や中国の軍事的台頭、特に北極海進出への警戒感がある。日ロ関係については、近年の対日接近の一因には、対アジア外交のバランス化(過度の中国依存からの脱却)や国際的孤立からの脱却(制裁圧力の緩和や日米分断)があると述べました。

第42回防衛セミナー

「混迷を深める世界情勢と我が国の選択」

1 時期
平成29年10月5日(木)
2 場所
損害保険ジャパン日本興亜株式会社 本社ビル2階大講堂
3 講演
開講挨拶

隊友会理事長 先崎 一

米中安全保障関係と日本の選択

渡部 悦和

富士通システム統合研究所安全保障研究所長

(元東部方面隊総監)

プーチンのロシア~米ロ、中ロの関係を中心に

池田 元博

日本経済新聞社上級論説委員兼編集委員



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