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お知らせ

中央防衛セミナー

 令和2年度中央防衛セミナー(第47回)

 
福島香織氏 フリージャーナリスト 元産経新聞記者(香港支局長、中国総局特派員) 
  演題 『毛沢東チルドレン・習近平の脅威」
   ーー習政権はパンデミックを利用し独裁政権の正当性について自由主義国家の世論を誘導ーー
 
渡部恒雄氏 笹川平和財団 上席研究員 戦略国際問題研究所(CSIS)非常勤研究員
  演題 『米大統領選とアメリカファーストの行方』  
  ーー米大統領選挙 僅差でのバイデン氏の勝利は政治の空白を呼ぶーー
 


 
 隊友会主催による通算47回目となる令和2年度中央防衛セミナー(協賛:自衛隊家族会、日本郷友連盟、自衛隊援護協会、防衛弘済会、後援:防衛省)が「新型コロナウイルス禍等が我が国の安全保障に及ぼす影響」をテーマに10月27日、新宿の損保ジャパン(株)本社ビル講堂で開催された。
 

 
 例年、250名前後の聴講者を前に開催されている中央防衛セミナーは、今年は新型コロナウイルス禍の状況に鑑み、YouTubeでの無料録画配信を実施することとし、聴講は隊友会本部役員及び協賛4団体からの代表者等約30名という限定された聴講の中、折木理事長の挨拶により開始された。
 

 

 初めに、元産経新聞記者(香港支局長、中国総局特派員)で、フリージャーナリストの福島香織氏が「毛沢東チルドレン・習近平の脅威」と題して講演した。
講演内容は、新型コロナウイルス・パンデミックの原因は、習近平政権の問題ともいえる官僚のサボタージュにあること、更にWHOの問題、ウイルス研究所の話、人工ウイルスの話と興味深い話が続き、中国はコロナパンデミックを利用した独裁政権の正当性について自由主義国家の世論を誘導しつつあると講師は主張する。
 最後に、習近平国家首席は、子供時代から毛沢東を信望して育っており、国内の情勢が不安定となり長期独裁を強化しなければならない時は、毛沢東がそうだったように戦争への道へ進む可能性が過去どの政権よりも高いと締めくくった。
 

 

 次に、笹川平和財団上級研究員、米国戦略国際問題研究所(CSIS)非常勤研究員の渡部恒雄氏が「米大統領選挙とアメリカファーストの行方」と題して講演した。講演内容は、自らの負けを認めることを許さないというトランプ大統領の性格によって生じた様々な事例を挙げ、どちらかが敗北宣言をしないと決まらないのが米大統領選挙であり、選挙結果如何によっては米国が二つに割れ、それが空白と混乱を呼ぶ可能性があること、空白状態はロシア、中国、北朝鮮を利することとなり、米国にとっても我が国にとってもいい事ではないと述べた。
 後半は米国の対中戦略について触れ、ニクソン政権が始めた中国の経済的発展を支援し民主化を促す対中関与政策は幻想であることに最近米国も気づき始めた。今後は競争的な関与政策に変わるだろうと講師は主張する。
最後に、選挙結果はどちらが勝っても日本としてはうまく付き合う必要があるが、最も安全保障上問題なのは僅差でのバイデン氏勝利であり、注意する必要があると締めくくった。
 

 
 本セミナーの講話内容は来年2月に発刊予定の「防衛開眼第47集」に掲載を予定している。