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戦没者遺骨収集事業(東部ニューギニア)

続編・東部ニューギニア遺骨収集事業への参加(2次派遣)

森 幸治

 東部ニューギニア現地調査の2次派遣としてパプアニューギニア(PNG)のゴナ・ブナ方面へ派遣されました。714日から11日間、日本戦没者遺骨収集推進協会から2名、東部ニューギニア戦友・遺族会から2名、日本遺族会から2名、隊友会から1名の計7名が参加し、2個班を編成しました。担当のゴナ・ブナ地区は首都ポートモレスビーの北東に位置し、国内線で40分の距離です。昭和17(1942)7月に日本軍のポートモレスビー作戦における上陸地点であり、同作戦中止に伴い翌年1月から連合軍の反撃による混乱の中、撤退が開始された場所でもあります。

 現調方法は豪州軍提供の当時の埋葬資料を基に地権者の承諾を得て地図と突合し、また村民から情報を直接受け確度が高いと判断した場合は、村民を雇用して試掘しました。これまで多岐にわたる理由で収容が叶わなかった遺骨は交渉することで収容が実現、又は実現できなかった事例もありました。結果、合計15柱を収容することができました。

 移動の基本は四輪駆動車ですが、道路が未整備の場所へはボートをチャーターし、浜辺から移動します。海側から河口へと遡上しある村へ訪問しました。その日の夜半は豪雨で、翌朝は快晴となり、翌日も訪問しました。上流域の降水量が多かった為か、前日存在した支流や中洲が消え、一晩で激変する地形を目の当たりにしました。また、ホテルがない地域だったので大半は民泊でした。ある地域では歓迎セレモニーを受け、小学校の教室を借りました。ヤシの葉の屋根に高床式の南国様式な建物で板張りの床上にマットレス・寝袋を敷き、蚊帳も吊るして蚊取り線香を焚き上げる生活でした。

 PNGの首都は11月のAPECで文字通り「APEC特需」で活気に満ちています。帰国する空港への道中、首脳会談が行われる象徴的な建物やビルの建設ラッシュ、道路の拡張工事真只中であり、交通渋滞にも遭遇しました。75年という時間が経過しつつある現在と往時の状況に思いを馳せる良い機会を与えていただきました。

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